2007年11月29日木曜日

道立病院改革 委託先探し難航も 医師不足、待遇も壁 道が報告

道は二十七日、道立八病院の経営見直しに向け、指定管理者制度導入などを盛り込んだ「病院事業改革プラン」素案を道議会保健福祉委員会に提示した。病院運営を民間に委ね、経営の効率化を図るのが狙いだが、道立病院はへき地医療など不採算部門を担ってきた上、医師不足で医師が十分確保できていない現状から、「引き受け手」探しは難航が予想される。  九月に開設した「コドモックル」(札幌)を除く道立七病院は二○○六年度、それぞれ四億二千万-十一億円の赤字で、合計では五十一億円に達する。採算性の低いへき地が多いことや、収入に占める総人件費の割合(人件費比率)が100%を超えるなど高コスト体質が背景にある。  道は当初、独立行政法人化や民間移譲など、指定管理者制度に比べ独立採算色の強い制度導入も検討した。しかし、「独立採算では行き詰まる可能性がある」(道立病院管理局)と懸念。民間移譲は今後も検討するが、公的資金を注入しながら病院経営に道の関与も維持できる同制度導入を目指すことにした。  総務省によると同制度を導入する公立病院は年々増え、三月末現在で全国で四十施設。道内では名寄市が名寄東病院(百五床)の運営を地元医師会に委託している。  ○五年度に同制度を取り入れた福岡県立精神医療センター太宰府病院では、導入前に人件費比率が100%を超えていたが、制度導入で給与体系を見直すなどし同比率を60%台に圧縮。効率化に一定の成果が出ているケースもある。  ただ、制度を導入しているのは都市部や規模の小さな病院が目立つ。道内の民間病院関係者からは「採算性の低い地域で、一定規模のある道立病院を引き受けるのは大変」との声が出ている。  影を落とすのが医師不足だ。地域のセンター病院の羽幌病院では、四月から十月までの間に四人、江差病院でも三人、紋別病院では一人が病院を離れた。二十七日の委員会では、委員から「公設民営にして、医師不足が解決するのか」と厳しい声も出た。  もうひとつの壁といえるのが職員の処遇問題。同制度導入後は、職員は道職員ではなくなる。同じ病院で働きたい場合は道職員を辞め民間病院に再就職する形になり、待遇が変わることになるため、労働組合などが反発するのは必至だ。  道は当初、夏ごろに素案をまとめる予定だったが、経営形態の見直しには地元の不安や反発が強く、約三カ月も遅れた。道は年度内に正式な改革プランをまとめるが、委託先の民間医療機関の選定など個別病院の改革案については、「道が示す条件次第だが、簡単には進まないのでは」との見方が出ている。

2007年11月20日火曜日

「タダごとじゃない…」/梨ダジャレ

(状況)大学・社会人ドラフト1巡目で多田野を指名 記者「入団交渉の自信は」 梨ダジャレ「拒否されたらタダごとじゃないから」

2007年11月19日月曜日

日本ハム3巡目宮西「縁ある」/ドラフト

日本ハムから3巡目指名された関学大・宮西尚生投手(22=市尼崎)は「ずっと優勝争いしたり日本シリーズで戦っているいいチーム」と印象を語った。大学の同学年のチームメートに梨田監督の息子和利さんがおり「縁があるんだなと思います」と笑った。目標の選手は高校の先輩で同じ左腕の巨人金刃。「まず1軍で投げられるようになりたい」と意欲を示した。

2007年11月10日土曜日

ダルに名誉と勲章!来季開幕&Gグラブ

世界一速い? 開幕投手指名だ。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が8日、梨田新監督から早くも来季の開幕投手に指名された。この日は三井ゴールデングラブ賞の表彰選手が発表され、こちらも初受賞。北京五輪アジア予選(12月1日~、台湾)も控える日本のエースが、名誉と勲章を手に入れた。 時期外れのご指名に、さすがのダルビッシュも喜びを通り越した。梨田新監督からの来季開幕投手指名について「そんなこと言われても…、今は何とも。来年のキャンプでそれを目指してやるだけなんで」。戸惑いが入り交じったが、2年連続の開幕スターターに自覚は十分だった。 8日に沖縄でのファームキャンプ視察から帰阪した梨田新監督が「(ダルビッシュは)最後まで投げぬくという姿勢が感じられる。このままいけば間違いなく開幕投手でしょう」と言及。本来なら、複数の投手で開幕投手の座を争わせることが一般的だが“世界最速”かもしれない異例の開幕指名。プロ3年目にして、すでに別格の位置付けだ。 名誉に加え、さらに勲章が増えた。この日、初のゴールデングラブ賞受賞の知らせが舞い込んだ。鎌ケ谷での自主トレの帰りは「コメントを出した通りです」と言葉少なだったが「守備で最も権威のある賞をいただくことができ、本当にうれしい。まさか自分が受賞できるとは思ってもみなかったです」と広報を通じコメントした。 シーズン中には「フィールディングはうまくない」と課題に挙げており、守備率9割5分3厘はリーグ投手部門12位。それでもマウンドでの印象度は高かった。日本ハムの投手では96年西崎以来3人目(のべ4度目)。高卒3年目以内では05年西岡(ロッテ)以来で、88年田中幸雄と並ぶ球団史上最年少受賞となった。 今季は最多奪三振、沢村賞、クライマックスシリーズMVPなど数々の勲章を手にしてきたが、さらにリーグMVP、ベストナインなど個人5冠、6冠も夢ではない。北京五輪アジア予選の合宿(11日集合日)に向け、自主トレも着実に進む。「この賞を励みに今後も頑張ります」。勲章ラッシュに、ダルビッシュが決意を新たにしていた。

2007年11月9日金曜日

生活保護「母子加算削減は違憲」 道内の9人が来月提訴

十五歳以下の子供を持つひとり親世帯の生活保護受給者に支給される母子加算の減額は、最低限度の生活を保障する憲法に違反するとして、札幌、小樽、函館など道内在住の女性九人が十二月、各居住自治体に減額の取り消しを求める行政訴訟を起こすことが八日、分かった。「生存権裁判を支援する全国連絡会」(東京)によると、同種訴訟の原告は全国で百十三人いるが、道内在住者が提訴するのは初めて。  九人は二〇○六年度に月二万-二万三千円程度だった加算分が、○七年度は月約七千-約九千円の減額になり最低限度の生活もできない状態に追い込まれたと主張。札幌、函館地裁に提訴する。

2007年11月3日土曜日

年賀はがき 全国で一斉発売

二○○八年用の年賀はがきが一日、全国一斉に発売され、道内では各地の郵便局やコンビニなどで約二億五千万枚が売り出された。  札幌中央郵便局(札幌市東区)では、営業開始の午前九時前に百人近くが列をつくり、購入した先着二百人には来年のえとであるねずみの土鈴がプレゼントされた。  百枚購入した同区の昆田洋子さん(61)は「孫たちとはメールのやりとりになり、出す枚数は減ったけど、もらうとうれしい手作りにはこだわりたい」と話していた。  日本郵政グループは、ディズニーキャラクターなどの新作を用意し、前年を上回る販売を目指す。  年賀はがきの受け付けは十二月十五日から。郵便局会社は元日配達のため、同二十五日までに投函(とうかん)するよう呼びかけている。

2007年11月2日金曜日

「配慮欠いた」と反省 亀田戦批判でTBS社長

ボクシング亀田大毅選手の世界戦中継をめぐり、番組内容に視聴者から抗議が殺到したTBSの井上弘社長は1日行われた定例記者会見で「注目を集めたが反則行為などがあって残念な試合になった。亀田一家の存在感を強調するあまり、言動の取り上げ方に配慮の欠けるところがあり、反省したい」と語った。  井上社長は、視聴者からTBSの責任を問う意見や批判が多数あったことを明かし「真摯に受け止め、今後の番組づくりに生かしたい」と発言。一連の番組などで、亀田兄弟を持ち上げ過ぎたのではないかという批判に対して、番組を制作した子会社のTBSテレビの石原俊爾専務は「行きすぎたパフォーマンスなどについては注意喚起をしていたが、結果としてわれわれの努力が足りなかったと反省している」と述べた。  今後の亀田選手の取り上げ方について、石原専務は「亀田兄弟も反省しており、彼らが今後どう変わっていくかを取材していく」と話した。