2007年8月29日水曜日

明治のウルトラマリンブルー再び 豊平館8年ぶり本格お色直し

札幌市中央区の中島公園にある国指定の重要文化財「豊平館」で進められていた外壁の塗装工事が終了した。八年ぶりの本格的なお色直しで、明治時代の創建時の鮮やかな水色がよみがえり、観光客や市民の目を楽しませている。  リニューアル工事は、塗装が全体的にはげ落ちてきたため、市が五月から実施。約三カ月をかけ、壁の部分約七百四十平方メートルは乳白色、柱や窓枠の部分約千百平方メートルは「ウルトラマリンブルー」と呼ばれる水色のペンキで塗り上げた。  アクセントとなる柱などの水色は、一九八二-八六年の大規模解体工事の際に建設当時の色を分析して、再現した色を今回も使用した。埼玉県から観光で来た会社員福本大輔さん(29)は「さわやかなイメージの色合い。明治時代にこんな色を使っていたのは斬新だ」と驚いていた。  豊平館は北海道開拓使が一八八○年、要人用ホテルとして建てた二階建ての洋風建築物。毎年、観光客ら約一万七千人が訪れるほか、年間約百組が結婚式を挙げる会場としても親しまれている。(北海道新聞 引用)

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