2007年8月31日金曜日

イオン道内3店閉店へ ポスフール西岡など 不採算店整理急ぐ

流通大手イオンは三十日までに、道内グループの不採算店三店の閉店を決めた。大型店事業の一本化のため発足したイオン北海道(札幌)は来年二月にポスフール札幌・西岡店を閉めるほか、食品スーパーのジョイ(同)も九月末で札幌・厚別店と滝川・滝の川店の二店を閉店する。不採算店の整理を急ぐことで、収益力の強化に結びつける。  ダイエー閉店後の店舗を活用し、二○○三年にオープンしたポスフール西岡店は初年度こそ四十六億五千万円を売り上げたが、競合店の攻勢を受けて低迷。駐車場が利用しづらいなどの問題があるうえ、「一万三千平方メートルと中途半端な広さのため、多様化する顧客ニーズに応えきれなくなった」(イオン北海道)という。  道内に十九店あるポスフール店の閉店は、今年二月の岩内店以来。札幌市内の店舗は、西岡店閉店後には藻岩店を残すだけとなる。約二百六十人の従業員はイオン北海道の他店舗に異動し、雇用を維持するとしている。  イオン北海道は、総合スーパーのポスフールと、イオン本体の手掛けてきた大型店事業を一本化し、八月二十一日に発足した。  総合スーパー(GMS)の流れをくむ中型店を道内各地に出店させる一方、今後も競争力の落ちた不採算店の見直しを急ぐ。  また、ジョイの札幌・厚別店と滝川・滝の川店は、いずれも築二十年程度が経過し、老朽化から慢性的な赤字状態になっている。滝の川店は、グループのマックスバリュなどの入居する大型商業施設が年内にオープンすることもあり、商圏の重複も懸念材料になった。  ジョイは○六年三月期から二期連続で最終赤字を計上。マックスバリュ北海道(札幌)社長の松長正三氏が社長を兼務する異例の態勢で業績改善を目指しており、店舗網の見直しを引き続き急ぐ考えだ。 (北海道新聞 引用)

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