2007年9月1日土曜日

中央区の高齢者でつくる「和老会」 中越沖地震の被災者に100万円 50年記念行事やめ寄付へ 30年ためた費用「役立てて」

札幌市中央区の高齢者でつくる親睦(しんぼく)団体「和老会」(山口富実会長、156人)は、来年行う予定だった会発足50年記念の行事を取りやめ、行事予算100万円を新潟県中越沖地震の被災者に寄付することにした。地震被害に心を痛めた同会役員が「被災者の方々が少しでも元気になれば」と発案した。100万円には、被災高齢者を思いやる温かな心がこもっている。  同会は一九六一年に発足。以来、一人暮らしの高齢者宅を慰問したり阪神大震災の際に被災者支援募金を行うなど、社会奉仕にも力を入れてきた。  ただ、会員の高齢化が年々進み、亡くなる人も増えてきたことを考慮し、今春の総会で会発足五十年記念行事を三年前倒しして、来年行うことを企画。札幌市長らを招き、市内のホテルで盛大に祝う予定だった。  七月十六日に新潟中越沖地震が起きた際、同会の大野キヨ副会長(93)が「二時間の記念行事も私たちの思い出に残るかもしれないが、新潟の人たちのために使えば、その人たちの一生に役立つ」と記念事業費を寄付に振り向けることを提案。役員会は全会一致で了承した。  百万円は、同会が月々の会費などを三十年以上ためてきたもので、同会が発足した九月十日に上田文雄市長に手渡し、市を通じて被災者に贈られる。  山口会長は「記念行事の代わりに、会員には記念品を配ろうと思っている。寄付を通じて、被災して困っている高齢者に前向きな生活をしてもらえたら」と話す(北海道新聞 引用)

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